概要:条件文とは?4種類の違いと使い分け

「〜たら」「〜ば」「〜と」「〜なら」などを使って、
ある出来事や状況を前提に「その時どうなるか」「どうするか」を表す文を、まとめて〈条件文〉といいます。
条件文には、次の4つのパターンがあります。
➡ 仮定条件・確定条件・一般条件・反事実条件
1分で読めるまとめ版
● 条件文とは、「〜たら」「〜ば」「〜と」「〜なら」などを使って、
ある出来事を前提に「その時どうなるか・どうするか」を表す文である。
●条件文には4つの種類がある。
●それぞれ「前の文(前件)」と「後の文(後件)」の関係が少しずつ違う。
① 仮定条件
… 起こるか分からない未来
② 確定条件
… 起こる前提の未来
③ 一般条件
… いつも起こる関係
④ 反事実条件
… 現実と違う過去の仮定
●「条件文」は、内容の種類(何を言いたいか)と表現の形(どの文型を使うか) を分けて考えると整理しやすくなる。
●「と」「たら」「ば」「なら」など表現の使い分けは、別記事参照。
ポイント:
条件文のコツは、まず「どんな関係を表しているのか」を見極めること。
文の形より「内容の種類」から整理すれば、スッと理解できる。
1分で読める整理表
【条件文の4種類まとめ】
| 条件の種類 | 現実との関係 | 時間の位置 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 仮定条件 | 起こるか分からない | 未来 | 雨が降ったら、出かけません。 |
| 確定条件 | 必ず起きるとわかっている | 未来(確実) | 授業が終わったら、先生に聞きます。 |
| 一般条件 | いつも同じ結果になる | 時間に関係なし | 蛇口をひねると、水が出ます。 |
| 反事実条件 | 現実とは違うことを想像 | 過去・現在 | 昨日早く寝ていたら、今日は元気だったのに。 |
1発理解のイラスト集
①仮定条件

②確定条件

③一般条件

④反事実条件

条件文が難しい理由と、理解のコツ

日本語ってややこしい…!

悩んでいますね。どうしました?

「条件文」というのが、いつまでたっても整理できないんです。
「たら」「ば」「と」…。
しかも「この文は意志表現が使えない」とか…!たくさん制約ありますよね?

わかります!
話す時は自然に使えるのに、いざ整理しようとすると途端に迷路みたいですよね。

とりあえず、違いを暗記しようとしても、
似たようなルールが多くて、すぐ混乱してしまうんです。

そうですね。
条件文は、覚える側にとっても、教える側にとっても大きな壁になります。
でも、実はポイントがあります。
それは――
「条件文の種類」と「条件文の表現」を分けて考えること。
条件文の種類と表現を分けて考えよう

「種類」と「表現」に分ける?
一体どういうことですか?
条件文の「種類」

まずは、条件文の「種類」について見てみましょう。
文が表す内容の性質によって、次のように分けられます。
①仮定条件
②確定条件
③一般条件
④反事実条件
条件文の「表現」

次に、条件文の「表現」について。
実際に使われる文型の違いです。代表的なものは次の4つ。
①「と」
②「たら」
③「ば」
④「なら」
条件文を理解するポイント

つまり、
条件文を理解するときは、まず「どんな内容の条件か(種類)」を押さえ、
その後で「どんな形で表されているか(表現)」を確認するのがポイントです。
今回は、まず「条件文の種類」を一つずつ見ていきましょう。
仮定条件とは?(もし〜の条件文)


条件文といえば、まずコレ! “もし”の「仮定条件」です。
これは「起こるかわからないことを想定して話す」条件文です。
仮定条件とは?

前の文(前件)で「どうなるかわからないこと」を言い、
後の文(後件)で「そうなったときにどうするか・どうなるか」を言う文です。
言いかえると、
「もし〜たら」などを使って、起こるかどうかわからない未来のことを想定する文型です。
仮定条件のポイント
・前件:起こるかどうか分からない(仮定)
・後件:その結果・対応を述べる
☞ キーワード:「もし」+未来のこと
仮定条件の例文
・もし雨が降ったら、出かけません。
・時間があれば、映画を見ます。
仮定条件の表現
・「たら」
・「ば」
・「なら」
確定条件とは?(起こる前提の未来の条件)


確定条件では「もし」は使いません。
これは「起こることを前提にして話す」条件文です。
確定条件とは?

前の文(前件)で「起こることが予定・前提として扱われている出来事」を言い、
後の文(後件)で「そうなったときにどうするか・どうなるか」を言う文です。
つまり、
「まだ起きていないけれど、起こることが確実・予定されている出来事を前提に話す」のが確定条件です。
確定条件のポイント
・前件:起こることが予定・前提
・後件:その結果・対応を述べる
☞ キーワード:未来のこと
確定条件の例文
・授業が終わったら、先生に聞きます。
・12時になったら、出かけましょう。
・7月になれば、海へ行きます。
確定条件の表現
・「たら」
・「ば」

「仮定条件」は“起こるかわからないこと”を前提にし、
「確定条件」は“起こることがわかっていること”を前提にします。
一般条件とは?(いつも起こる関係の条件文)


一般条件の文では、後件で意志表現を使うことができません。
これは「いつも起きる自然な結果を表す」からです。
一般条件とは?

「前の文(前件)をしたら、後の文(後件)が起こる」という関係を表す文です。
つまり、
前件の動作や出来事に続いて、自然に・必ず後件が起きることを表します。
このため、後件で話し手の意志や希望を表すことはできません。
一般条件のポイント
・前件が起こると、後件が自然に起こる。
・後件:「いつも起きること」や「自然な結果」
☞ キーワード:習慣的・いつも起こること・自然な結果
一般条件の例文
・蛇口をひねると、水が出ます。
・まっすぐ行くと、公園があります。
・(この地域では)冬になれば、雪が降ります。
一般条件の表現
・「と」
・「たら」
・「ば」
(※一般条件では「と」がもっとも典型的ですが、文脈によっては「たら」「ば」も使われます。)

一般条件は「いつも起こること」や「自然な結果」を述べる文型です。
そのため、「〜と思います」「〜してください」など、意志や希望を表す後件とは一緒に使えません。
反事実条件とは?(現実と違う過去の仮定)


反事実条件とは、「実際とは違う過去を想像して話す」条件文です。
反事実条件とは?

現実では「〜しなかった/〜した」けれど、
それとは逆の状況を仮定して考える時に使います。
前の文(前件)では、「もし〜たら」「もし〜ば」などを使って、過去の出来事を仮定します。
後の文(後件)では、「〜のに」「〜たでしょう」などで、“実際とは違う結果”を述べます。
反事実条件のポイント
●現実とは違うことを想像して話す。
・前件:過去の出来事を仮定する。(仮定)
・後件:実際にはそうではなかった結果を述べる。
☞ キーワード:「もし」「現実とは逆」「後悔」「安堵」
反事実条件の例文
【後悔】
・(もし)昨日早く寝ていたら、今日は元気だったのに。
(=実際は早く寝なかった → 今は元気じゃない)
・(もし)あの電車に乗っていれば、間に合ったでしょう。
(=実際は乗らなかった → 間に合わなかった)
・もう少し準備していれば、うまくいったのに。
(=実際は準備しなかった → うまくいかなかった)
【安堵】
・(もし)身分証を忘れていたら、この書類は発行できませんでした。
(=実際は持っていた → 発行できた)
・(もし)あの時雨が降っていたら、試合は中止でした。
(=実際は降らなかった → 試合ができた)
反事実条件の表現
・「たら」
・「ば」
(※文脈によっては「なら」も使われます)

反事実条件は、現実とは違うことを「後悔」や「ほっとした気持ち」と一緒に表すことが多い文型です。
条件文の表現について

以上、条件文の種類について解説しました。
また、「たら」「と」「ば」「なら」の条件文の表現に関する内容は、また別の記事でご紹介します。
「動作・事実の連続」を表す「と」と「たら」

なお、「と」「たら」には、出来事が順番に続く「動作・事実の連続」を表す使い方もあります。
たとえば「駅に着くと、友だちが手を振っていた。」のように、
“条件”というよりも“時間の流れ”を表す文です。
この「条件じゃない条件文」については、別の記事で詳しく紹介します。

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