この記事はこんな先生におすすめ

「は=主語」で説明していませんか?
□「は」と「が」の違いをうまく説明できない。
□ 主語と主題の違いがあいまい。
□ 「ラーメンはエマが食べます」の「は」を説明したい。
□ 主題「は」をコアから整理したい。
1分で読めるまとめ版
■ 主題「は」とは?
話題にしたいものを取り出して、「何について話すか」を示す。
■主語と主題の違い
・主語:述語と1セットで成立する
・主題:「何について話すか」を示す。述語がなくても提示できる。
■主題化のパターン
・主語:エマが → エマは
・目的語:ラーメンを → ラーメンは
・着点:ラーメン屋に → ラーメン屋には
・場所:体育館で → 体育館では
■ ポイント:
・「は」は、話題にしたいものを取り出して主題にする。
・「は」が何を主題にしているのかに注目すると、役割が見えてくる。

それでは、この記事のコアを確認しましょう。
ここがコア|主題「は」
🗝 鍵カード

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「は」と「が」の違いは永遠のテーマ?

「は」と「が」の違いは、日本語文法でもよく取り上げられるテーマです。

「『は』がついた言葉は主語じゃない」って聞いたことがあります。
でも、
「私は学生です」の「私」は主語じゃないんですか?

そう思いますよね。
「は」と「が」は、
・主題と主語
・旧情報と新情報
・対比や焦点
など、さまざまな視点から説明されます。
そのため、すべてを一度に理解しようとすると、少し複雑に感じてしまいます。

この記事では「は」と「が」の違いをすべて整理するのではなく、
「は」そのものの働きに注目して考えていきましょう。
今回取り上げるのは、主題を表す「は」です。
主題とは

「主題」というと少し難しく聞こえますが、
簡単に言えば、「何について話すか」というテーマのことです。
先ほどのイラストを見てみましょう。

これが、主題を表す「は」の基本的な働きです。
「は」は主語じゃないの?

ここで、こんな疑問が出てきます。

「エマはテニスをします」の
「エマ」は、テニスをする人ですよね。
それなら、「エマは」は主語じゃないんですか?

たしかに、この文では「エマ」が動作の主体です。
しかし、ここで大切なのは、
「は」がついている言葉が、いつも主語とは限らない。

では、「主語」と「主題」は何が違うのでしょうか。
まずは、「が」と「は」の働きから見ていきましょう。
「が」は述語との関係を表す

まず、次の文を見てみましょう。

この文では、
エマが → します
という関係があります。
「が」は、「エマ」が「します」の主体であることを示しています。
このように、格助詞は名詞と述語との関係を示して、文の骨格をつくります。
格助詞とは?

主題「は」は格助詞ではありません。
格助詞と主題の違い

ここまでで、格助詞「が」は、名詞と述語との関係を表すことがわかりました。
では、主題「は」は何が違うのでしょうか。
ポイント
「は」はその中から話題にしたいものを主題として取り出す。
エマがテニスをします。
↓
エマはテニスをします。
「エマがテニスをします」では、
「エマが」は述語「します」と結びつき、誰がするのかを表しています。
「エマはテニスをします」では、
その「エマ」を取り出して、
「エマについて言うと……」と話題にしています。

この例ではたまたま、
主語=エマ
主題=エマ
になっているということです。
主語と主題の違い|「ご注文は?」

では、主語と主題の違いを、もう少しはっきりさせてみましょう。
ポイント
主語は述語とセット

主語は、述語との関係によって決まります。
例えば、
「エマがテニスをします。」では、
エマが → します
という関係があるため、「エマが」が主語になります。
つまり、何が主語になるかは、述語との関係を見なければ決まりません。
主題は述語がなくても提示できる

一方、主題は「何について話すか」を示すものです。
そのため、述語がなくても、主題だけを提示することができます。
例えば、レストランで店員にこう聞かれたとします。

店員さんは、このあとにどんな答えが返ってくるか知りません。
「ラーメンをお願いします」かもしれないし、
「まだ決めていません」かもしれません。
それでも「ご注文について」と主題だけを先に提示することができます。
主語と主題を整理すると
| 観点 | 格助詞「が」 | 主題「は」 |
|---|---|---|
| 基本的な働き | 述語との関係で主語を表す | 何について話すかを示す |
| 注目するもの | 文の構造 | 話題・テーマ |
| 述語との関係 | 述語との関係で決まる | 述語がなくても提示できる |
| 例 | エマがテニスをします。 | ご注文は? |

「エマはテニスをします」では、主語と主題がどちらも「エマ」でした。
でも、主語以外のものを主題にすることもできます。
主語以外も主題にできる

「エマはテニスをします」では、
主語=エマ
主題=エマ
でしたね。
でも、「は」で主題にできるのは主語だけではありません。
目的語や場所など、話題にしたいものを取り出して主題にすることができます。
① 目的語を主題にする

もとの文では、
・エマが → 主語
・ラーメンを → 目的語
です。
ここから「ラーメン」を取り出して、
「ラーメンについて言うと……」
と主題にしたのが、
ラーメンはエマが食べます。
という文です。
「ラーメンは」は主語ではありません。
この文の主語は「エマが」です。
② 着点を主題にする

もとの文では、
「ラーメン屋に」は行く先(着点)を表しています。
その「ラーメン屋」を、
「ラーメン屋について言うと……」
と主題にしています。
ここでは「に」を残して、
ラーメン屋には
とするのが自然です。
「ラーメン屋には」は主語ではありません。
この文の主語は「エマが」です。
③ 場所を主題にする

もとの文では、「体育館で」は動作をする場所を表しています。
その「体育館」を話題として取り上げると、
体育館ではエマがテニスをします。
となります。
「で」はそのまま残り、
で+は → では
となっています。
「体育館では」は主語ではありません。
この文の主語は「エマが」です。
「が」「を」は「は」と一緒に使えない
ポイント
・ラーメンを → ラーメンは
となり、
× エマがは
× ラーメンをは
とは言わない。
・体育館では
のように、格助詞+はの形にすることができる。

主題化すると……
・が → は
・を → は
・に → には
・で → では
「が」「を」+「は」にはならない。
一方、「に」「で」などは、格助詞を残して「には」「では」の形にすることができる。
④ 所有を主題にする

格助詞から主題にするものだけではありません。
こんな例も見てみましょう。

「らうめんさんのチャーシュー」では、
らうめんさん → チャーシュー
という所有・所属の関係があります。
その「らうめんさん」を話題として取り上げ、
「らうめんさんについて言うと、チャーシューがおいしい」
と表したのが、
「らうめんさん」はチャーシューがおいしいです。
です。
この文でも、
主題 → らうめんさん
主語 → チャーシュー
となります。

このように、「は」で主題にできるのは主語だけではありません。
主語だけでなく、目的語・着点・場所なども、話題にしたいものとして主題にすることができます。
だから、
🗝 主題は、主語とは限らない
ということなんですね。
1分で読める整理表
主語と主題の違い
| 観点 | 格助詞「が」 | 主題「は」 |
|---|---|---|
| 基本的な働き | 述語との関係で主語を表す | 何について話すかを示す |
| 注目するもの | 文の構造 | 話題・テーマ |
| 述語との関係 | 述語との関係で決まる | 述語がなくても提示できる |
| 例 | エマがテニスをします。 | ご注文は? |
主題化の変化例
| 元の文 | 主題化後の文 | 主題が表す意味 |
|---|---|---|
| エマがラーメンを食べます | ラーメンはエマが食べます | 目的語の主題化 |
| エマがラーメン屋に行きます | ラーメン屋にはエマが行きます | 着点の主題化 |
| エマが体育館でテニスをします | 体育館ではエマがテニスをします | 場所の主題化 |
| らうめんさんのチャーシューがおいしい | らうめんさんはチャーシューがおいしい | 所有の主題化 |
一発理解|主題「は」の図解まとめ
🗝 鍵カード

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