
文の外に目を向ける「対比」

「は」ってどんな働きをする助詞だったか覚えていますか?

はい!
「は」は主題を表す助詞です。

そうでしたね。
詳しくは、「①「は」主題編」を見てくださいね。


でも、「は」って主題の他に「対比」の用法もあるって聞いたことあります。
確か「取り立て助詞」というグループに入っていたような。

取り立て助詞……。

今回は「取り立て助詞」について深堀はしませんが、簡単に言うと、取り立て助詞をつけると「その文中には出てきていない事柄を暗に意味する」ことができるんです。
✓「は」の用法
①主題
②対比
✓取り立て助詞
「は」「も」「だけ」「しか」「さえ」「こそ」等
その文中には出てきていない事柄を暗に意味することができる。

含みを持たせた言い方にできるんだね。
なんか、日本語って感じ!

対比「は」は、そんな文の外にも目を向けた働きを持つんです。
場面で考える

でもさー、「は」って確か色んな格助詞の意味を表すことができたよね?
「は」に用法が二つあるって言ったって、主題と対比を見分けるのって何か難しそうじゃない?
万能すぎて混乱しそう。

そんなにかたく考えなくても大丈夫。気楽にいきましょう。
たとえば、この文。
エマは優しい。

主題の「は」ですね。

そうです。
「エマについて言うと、優しい子なんだよ」というエマについて述べた表現になります。
でも、これ場面が変わると別の意味を暗に含みます。
例えば、この場面。

うわ~。

場面の中に他に比べられるものがあると、その「は」は「対比」を表します。

文字の上だけじゃなくて、場面で判断するって大事なことだよね。
一番目は「主題」

でもさ、文の中に「は」が連発する時があるでしょ。
その時はどう判断すればいいんだろう。
わたしはマグロは食べますがイカは食べません。

その場合、最初の「は」が主題だと思って良いと思います。

主題は一つの文の中に一つ。と考えます。

最初に大テーマがポンと来て、あとはその中での話…というイメージですね。
【参考文献はこちら】
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